前回セミナープログラム(本セミナーは終了しております)
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ニッポンの医薬品メーカーの挑戦 ~モダリティ多様化の中で目指す姿~
武田薬品工業(株) 代表取締役 日本管掌 岩﨑 真人 |
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タケダは創業以来、タケダイズムの価値観を基盤に経営を行ってきた。革新的な医薬品の創出を通じて世界中の患者さんに貢献するため、幅広いパートナーシップによって、多様なモダリティの研究を加速させている。日本発のグローバルバイオ医薬品企業として、タケダのパーパス(存在意義)の実現に向けた取り組みを紹介する。
1985年にタケダに入社し、医薬営業本部で営業やマーケティングなど様々なキャリアを積む。2003年に製品戦略部のマネジャーおよび循環器系・代謝系疾患領域のプロジェクトリーダーに任命された。2008年に製品戦略部長、2010年にコーポレート・オフィサーとなり、2021年3月まで、ジャパン ファーマ ビジネス ユニット プレジデントを務めた。2021年4月より日本管掌に就任し、現在に至る。
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医薬品企業が取り組む カーボンニュートラルの実践例
第一三共(株)
サステナビリティ推進部 環境経営・グローバルヘルスグループ グループ長 上原 勉 |
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第一三共は、第5期中期経営計画において、長期目標としてカーボンニュートラル(CN)を宣言し、国際的イニシアチブであるRE100にも加盟した。講演では、環境経営の概要、国内・海外拠点における太陽光発電をはじめとする導入事例などCNに向けた取り組みを紹介する。
1990年、旧三共(株)に入社。医薬営業(MR)、総務・調達部、CSR部、第一三共ハピネス(障害者雇用促進法に基づく特例子会社)を経て2020年より現職。気候変動戦略、環境リスクの最小化など、第一三共グループにおける環境経営をグローバルに推進する他、社会貢献活動、グローバルヘルスなど医療アクセス向上を担当。
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ジェネリックの品質管理・安定供給の課題解決へ ~医薬品産業ビジョン2021から~
厚生労働省
医政局 経済課長(医政局経済課セルフケア・ セルフメディケーション推進室長併任) 安藤 公一 |
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ジェネリック医薬品は使用割合80%時代を迎えたが、大手メーカーの製造基準違反と長期間・大規模に欠品が生じ、品質確保と安定供給に新たな課題が生じている。これらを踏まえ策定された政府の骨太の方針2021と医薬品産業ビジョン2021の内容を中心に、業界の課題と今後の方向性を概説する。
平成8年旧厚生省に入省し、千葉県出向、社会保険庁、厚生労働省年金局、社会・援護局、保険局、日本年金機構、内閣官房等を経て、令和3年9月から現職。
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GMP省令改正の最前線 今後の展開は?
東京理科大学
薬学部 教授 櫻井 信豪 |
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GMP省令は、国際整合の確保、不正製造問題。承認事項遵守等を考慮し、17年ぶりに改正された。このうち、医薬品品質システムの導入やデータ信頼性の確保等が盛り込まれたが、これらの浸透にはまだまだ課題が多い。本講演では今後の考慮すべき視点を解説する。
東京理科大学 薬学部 大学院を卒業後、民間企業に19年間勤務。その後、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)にて16年間、品質管理等部門(GMP等査察担当)に従事。定年退職後、東京理科大学 薬学部薬学科 医療薬学教育研究支援センター「医薬品等品質・GMP講座」教授。厚労科研「GMP、QMS及びGCTPのガイドラインの国際整合化に関する研究」の研究代表者としてGMP省令案作成を推進した。熊本保健科学大学 客員教授、千葉大学 客員教授、他に非特定営利活動法人 医薬品食品品質保証支援センター(NPO-QAセンター)代表理事、医薬品添加剤GMP自主基準適合審査会 委員長、国立感染症研究所 研究評価委員、富山県薬業連合会 特別技術顧問なども務める。
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グローバルの最新GDP基準に基づいたサプライチェーンとは?
武州製薬(株)
取締役社長 髙野 忠雄 |
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武州製薬は、美里工場に美里コールドチェーンセンターを建設し、2020年9月から冷蔵保管管理が必要な無菌薬製剤およびバイオ製剤の保管倉庫として使用を開始し、さらに2021年12月から、ここを拠点として、国際的な製薬会社からのバルク製品を日本に輸入し、品質検査、ラベル貼付、包装、そして日本およびアジア諸国への供給する“Gateway to Asia” プロジェクトの取組を開始した。講演では、このような武州製薬のグローバルなコールド・チェーン・マネジメント等を中心にした取組みを紹介する。
2019年7月1日、武州製薬(株)入社。副社長/COO兼サプライチェーンマネジメント本部長を経て、2021年6月に取締役社長、生産本部長 兼 COOに就任し、現在に至る。製造販売業及び製造業許可申請と取得、製造販売承認申請、医薬品開発・製造・保管輸送分野まで幅広い経験と知識を有し、海外市場開拓やその他業務改革の企画立案等を含め統率実行等に従事している。
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「医薬品DX」 の最前線
中外製薬(株)
執行役員 デジタルトランスフォーメーションユニット長 志済 聡子 |
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ヘルスケア産業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の動きが加速している。そのような中、中外製薬では「CHUGAI DIGITAL VISION 2030」を掲げると共に、その実現に向けた3つの戦略「デジタルを活用した革新的な新薬創出」、「全てのバリューチェーン効率化」、「デジタル基盤強化」を策定してDXを推進している。本講演では当社の取り組みを具体的な事例を交えて紹介する。
1986年 日本アイ・ビー・エム(株)入社。官公庁システム事業部、ソフトウエア事業部等で部長を歴任後、IBM Corporation (NY) に出向し、 帰国後2009年に執行役員公共事業部長に就任。その後も執行役員としてセキュリティー事業本部長や公共事業部長を歴任。2019年中外製薬に入社し、デジタル・IT統轄部門長。2022年1月より現職。
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製薬企業が目指す、デジタルヘルスの未来
アステラス製薬(株)
代表取締役副社長 経営戦略担当 兼 戦略実装担当 岡村 直樹 |
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変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの「価値」に変えるため、アステラス製薬が自社の強みと異分野の先端技術・ノウハウを融合した革新的なヘルスケア・ソリューションであるRx+事業の創出に挑戦する理由、具体的な取り組み、今後の展望を紹介する。
1986年、旧山之内製薬(株)に入社。以後、経営企画や事業開発に携わる。2010年に買収したOSI Pharmaceuticals社のCEOとして経営統合の陣頭指揮を執る。2012年にAstellas Pharma Europe Ltd.に出向し、欧州・中東・アフリカ事業の経営戦略担当SVPを務める。アステラス製薬帰任後は、事業開発部長、経営企画部長、経営戦略担当役員などの要職を歴任。2018年4月、経営計画2018策定と同時にRx+事業創成部を創設。2019年6月から代表取締役副社長経営戦略担当を務め、2019年10月より財務担当、2021年9月より戦略実装担当を兼任し、現在に至る。
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化粧品メーカーのスマート工場、どう実現するか
花王(株)
技術開発センター 先端技術グループ (メカトロニクス) GL(グループリーダー) 福田 努 |
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花王は、スマートファクトリーを目指し、ロボットを積極的に活用した省人化技術開発に取り組んでいる。本講演では材料供給/搬送作業の省人化技術について最新事例を紹介する。
2001年花王(株)に入社。液体充填包装ラインの生産技術開発、紙加工商品の生産技術開発、飲料関連の生産技術開発に従事。欧米ビューティケア商品生産拠点フォローを経て、2019年7月より省人化技術開発(ロボット導入推進)を担当し、現在に至る。
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化粧品容器のサステナビリティ/生産革新の最新事例
(株)コスモビューティー 常務取締役 営業部部長 田中 真也 |
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コスモビューティーが今後取り組んでいく新たな生産工場と生産技術のご紹介とSDGsへの取り組みについて。
1985年10月、コスモビューティー入社。
営業部に所属し、東日本、西日本営業部統括をへて、2009年3月に取締役営業部長に就任し、今に至る。
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アミタホールディングス(株)
共創デザイングループ グループマネージャー 宮原 伸朗 |
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近年社会課題になっているプラスチック問題の解決策の一つとして容器の水平リサイクルを実現すべく、日用品メーカーや自治体、大学、消費者が連携し、使用済みのプラスチックボトルや詰替えパウチの回収を行う実証を紹介する。
2007年にアミタに合流後、環境管理リスクとコストを同時低減するシステムの導入支援、および企業へのコンサルティングに従事。その後、サステナブル経営のためのビジョン策定・戦略立案支援を行いながら、現在はサーキュラーエコノミーを実践するコンソーシアムの事務局を務めている。経営企画部門のリーダーとして、新規事業開発を推進中。
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遺伝子・細胞治療の開発・製造を加速するためのポイントとは
大阪大学大学院
工学研究科 教授/ 次世代バイオ医薬品製造技術研究組合
プロジェクトリーダー
大政 健史
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バイオ医薬品の生産は生物そのものを生産に用いる手法を利用しており、日進月歩で研究開発が進んでいる。そこで、本講演では、バイオ医薬品としての抗体医薬と遺伝子治療用ベクター製造に焦点をあて、我が国や世界の現状や今後の課題について概観する。
1992年 大阪大学博士(工学)を取得、2015年から大阪大学大学院工学研究科教授、現在に至る。
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GMPの最新動向と品質保証の展望
(独)医薬品医療機器総合機構
医薬品品質管理部 調査専門員 三嶋 克彦 |
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2021年8月1日付けで施行された改正GMP省令においては、製造所における医薬品品質システムの導入等により、更なる国際整合が図られるとともに、昨今の品質問題の再発防止の要素が随所に盛り込まれた。本講演では、改正GMP省令で新たに追加された項目及びその背景について紹介する。
2000年3月に長崎大学大学院薬学研究科を修了。2000年4月に福岡県へ奉職し、医薬品製造業許可業務、麻薬取締、ジェネリック医薬品使用推進事業等を担当。また、厚生労働省医薬食品局審査管理課(当時)、独立行政法人医薬品医療機器総合機構品質管理部(当時)への出向経験あり。2017年1月より現職。
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連続生産の最新動向
グラクソ・スミスクライン(株)
薬事部門 CMC薬事部 NCEグループ グループマネージャー 井上 圭嗣 |
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本プロジェクトでは、「サクラ開花錠 P2 モック」の考え方を踏襲し、経口固形製剤の具体的な工程開発の例示を意図した連続生産における管理戦略構築の考え方の一例を作成し、製薬協のHPで公開している。本講演では、作成の意図を交えた当該文書の内容を概説する。また、プロジェクトメンバーのAMED研究班及びICH Q13への参加活動についても概説する。
1996年3月 神奈川大学大学院工学研究科修士課程修了。同年4月 グラクソ・スミスクライン(株)に入社。薬物動態研究室、製剤開発部にて分析業務に従事した後、2002年よりCMC薬事部にて主に化成品新薬の製造販売承認申請業務に従事し、2020年に連続生産適用品目の承認取得を経験、現在に至る。
2015年より製薬協 連続生産プロジェクトに参画、2019年より同プロジェクトリーダー、2016年よりAMED「医薬品の連続生産における品質保証に関する研究」の研究開発協力者、2018年よりICH Q13 EWG 製薬協 副トピックリーダーを兼務している。
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シオノギファーマ(株) 執行役員 技術開発本部長 西脇 正憲 |
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医薬品原薬の次世代製造法として連続生産が注目を集めている。従来のバッチ生産と比較して、商用生産における省人化、効率化、高度な品質保証、開発段階における製造法開発期間の大幅な短縮が期待される。本講演では医薬品原薬・中間体の連続生産技術開発の現状および今後、実現したい世界について、実効性ある連続生産技術CDMOを目指している弊社での取り組みも併せて紹介する。
1991年 名古屋大学大学院理学研究科博士前期課程修了、藤沢薬品工業(株)を経て、2005年 塩野義製薬(株)へ入社、2018年 生産技術部長。2019年に営業開始した生産グループ会社、シオノギファーマ(株)にて2020年より現職。また、2021年11月に設立した医薬品原薬・中間体の開発製造受託事業を行う合弁会社の代表取締役に就任。
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医薬品工場の最新建設事例
シオノギファーマ(株)
生産技術部 製剤部門 サブグループ長 浜辺 雄太 |
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当社はCDMO事業強化の取り組みとして原薬から製剤(固形製剤および注射製剤)まで高薬理活性受託サービスをワンストップで提供できるよう、新棟の建設・製造設備構築やナガセ医薬品の子会社化を進めてきた。本講演では、2021年10月に稼働した高薬理活性固形製剤棟の封じ込め対応事例について紹介する。
2010年、塩野義製薬(株)に入社。
主に、新規開発品(無菌注射製剤・固形製剤)の生産立ち上げに係る業務(設備構築、製造方法設定、バリデーション等)、製造技術開発業務、変更管理業務に従事。
2019年、シオノギファーマ(株)生産技術部へ出向,現職。
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医薬品製造の新潮流 ~無人化、DXへの挑戦~
田村薬品工業(株)
生産本部 紀ノ光台工場 工場長代理 秋山 利仁 |
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次世代医薬品製造工場として竣工した紀ノ光台工場は、スタッカークレーンでの自動搬送と、ロボットアームと小型密封容器を用いた自動ハンドリングシステムを連携させた自動化工場である。無人化することで、コスト面、品質面で高いパフォーマンスを実現した工場を紹介する。
1995年3月、岡山大学薬学部卒業。田村薬品工業(株)に入社。研究開発部、品質保証部、製造部に配属し、2018年4月より新工場の立ち上げPJリーダーを担当。2019年6月竣工後、工場長代理となり現在に至る。
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感染症に対するワクチン開発の最前線
大阪大学免疫学フロンティア研究センター
分化制御研究室 特任教授(常勤) 黒﨑 知博 |
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ウイルスに対する広域防御能有するワクチン開発 SARS様ウイルス、インフルエンザウイルスは変異型が容易に発生しているが、これら変異型にも有効なワクチン開発が強く求められている。 私たちは、そのためには質・量ともに高いメモリーB細胞をワクチンによって誘導することが必須であることを示してきている(Shinnakasu et al; Nat. Immunol. 2016; Leach et al; Int. Immunol. 2019)。これらエビデンスに基づき、SARS様ウイルス、インフルエンザウイルスに対する私たちの新規ワクチン戦略に関して議論したい。
1987年、京都大学大学院医学研究科博士課程修了。1988年、Memorial Sloan-Kettering Institute, Research に所属。1996年、関西医科大学教授に着任。2004年~現在、理化学研究所 統合生命医科学研究センター分化制御研究グループ グループディレクターを務める傍ら、2008年~現在 大阪大学 免疫学フロンティア研究センター 分化制御研究室 特任教授として研究に従事している。
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新たな創薬モダリティ開発の最新動向と規制対応
アステラス製薬(株)
開発研究部門 モダリティ研究所 所長 田端 健司 |
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アステラス製薬では、患者さんにとって未充足な治療薬を継続的創製するためフォーカスエリア・アプローチを戦略として取り入れている。
バイオロジ―・疾患に対してベストモダリティを見出すため、最先端テクノロジーを駆使したニューモダリティ創薬戦略を紹介する。
1995年3月京都大学大学院修了。藤沢薬品工業(株)に入社。
2005年4月にアステラス製薬 研究本部 創薬推進研究所に所属し、2010年から1年間カリフォルニア大サンフランシスコ校へ留学。2014年にアステラス製薬 薬物動態研究所 所長を務め、2020年からはモダリティ研究所 所長を担当し現在に至る。博士(薬学)、 日本薬物動態学会フェロー。学術団体では、薬学研究奨励財団理事、バイオ産業情報化コンソーシアム理事、日本医療研究開発機構において科学技術調査員を務める。
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遺伝子治療の製造における課題克服に向けて
東京大学
医科学研究所 遺伝子・細胞治療センター 分子遺伝医学分野 センター長/教授 岡田 尚巳 |
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がんや希少難治性疾患に対する遺伝子治療用製品の開発は、分子病態に基づく作用機序と臨床的効果から高い注目を集め、遺伝子導入細胞やAAVベクターが国内外で上市されている。製造精製技術を巡り企業買収や提携が進んでいるが、安全面の懸念に対しバイオロジクスの考え方が必要とされている。本講演では、製造分析における工夫や、ベクター投与量の低減化による安全性に優れた治療法の試みについて紹介する。
1991年3月金沢大学医学部卒業。1995年3月金沢大学大学院医学研究科修了(医学博士)。1996年米国国立衛生研究所(NIH,NHGRI,Blaese研)visiting fellow、2000年自治医大 分子病態治療研究センター 遺伝子治療研究部 助手、2004年(同) 講師、2007年国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 室長、2014年日本医科大学 生化学・分子生物学(分子遺伝学) 教授を経て、2019年より東京大学医科学研究所 遺伝子・細胞治療センター分子遺伝医学分野 教授、2020年より 東京大学医科学研究所 遺伝子・細胞治療センター センター長兼務し、現在に至る。
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医薬品メーカーのCMC戦略 ~コロナ禍で見えた課題と新たな挑戦~
塩野義製薬(株) 執行役員 CMC研究本部長 井宗 康悦 |
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“感染症のシオノギ”として、我々は新型コロナウイルス感染症の制圧を目指し、国家戦略品にもなりつつある国産のワクチンと治療薬を開発中である。これまでの常識を超越したパンデミック下での医薬品開発の進め方やそこからの学びとともに、コロナを経た製薬企業のCMC戦略のパラダイムシフトについて講演する。
1991年、京都大学大学院薬学研究科修士課程修了後、塩野義製薬(株)に入社。
その後、1999年に徳島大学大学院薬学研究科論文博士を取得。
2004年から1年間、イリノイ大学シカゴ校薬学部に留学。2010年に創薬疾患研究所 疼痛フロンティア・化学部門長、2016年にCMC研究本部 治験薬製造室長、2018年に製剤研究センター長を務め、
2019年4月より執行役員CMC研究本部長へ就任。
現在に至る。
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AIを活用した創薬研究の加速に向けて
京都大学
大学院医学研究科 ビッグデータ医科学分野 教授 奥野 恭史 |
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我々は本講演では、スーパーコンピュータ「富岳」を用いた新型コロナウイルスの創薬研究を行ってきた。本講演では、演者が取り組みスーパーコンピュータ「富岳」を機軸とした創薬のためのAI・シミュレーション基盤の開発構想と、製薬業界における創薬デジタルトランスフォーメーションの必要性について述べる。
1993年 京都大学薬学部卒業、同大学院薬学研究科にて博士(薬学)取得。同大学院医学研究科特定教授を経て2016年 京都大学大学院医学研究科ビッグデータ医科学分野教授、現在に至る。理化学研究所計算科学研究センター客員主管研究員、科技ハブ産連本部 医科学イノベーションハブ推進プログラム 副プログラムディレクター、神戸医療産業都市推進機構 クラスター推進センター連携・事業化推進グループ客員部長等を併任。 専門は創薬計算科学、ビッグデータ医科学。
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AI×ラボオートメーション化による創薬革新
(国研)理化学研究所
生命機能科学研究センター バイオコンピューティング研究チーム チームリーダー/ 慶應義塾大学
大学院政策・メディア研究科
特別招聘教授
髙橋 恒一
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ロボティクスと情報技術を研究現場に取り入れて飛躍的な加速を目指すいわゆるAI駆動型科学は「第5の科学領域」としても有望視されている。我々は生命科学分野を対象に実験自動化技術や自動実験計画AIの開発を進めている。最新の取り組みと展望をご紹介する。
2004年慶應義塾大学SFCで学位取得。米国分子科学研究所HFSPフェローなどを経て2008年より理化学研究所。2018年より現職。理化学研究所未来戦略室、慶應義塾大学環境情報学部特別招聘教授、大学院政策・メディア研究科特任教授、大阪大学大学院生命機能研究科招聘教授、全脳アーキテクチャ・イニシアティブ理事・副代表などを兼務。JST未来社会創造事業共通基盤領域「ロボティック・バイオロジーによる生命科学の加速」課題研究開発代表者。
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CMC/GMP×データインテグリティ
大日本住友製薬(株)
信頼性保証本部 信頼性保証推進部 信頼性企画グループ 主席部員 電子情報管理担当 蜂谷 達雄 |
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CMC/GMP領域に係る業務プロセスにおいては、データインテグリティ対応は不可欠なものになっている。講演ではその対応の基礎を振り返り、当該領域における対応のポイント、生データ等のデータの適切な運用管理方法を概説する。
また、改正GMP省令におけるデータインテグリティ対応のポイントも紹介する。
1993年大日本製薬(株)(現 大日本住友製薬(株))入社後、CMC品質部門にて規格及び試験方法、物化性研究、更に治験薬の品質保証及びCMC薬事申請に従事。その間、一貫してCMC領域のER/ES・CSV対応を主導。2011年、ER/ES・CSV全社総括部門設置に際し、GMP領域の推進担当者として移り、海外グループ会社を含む社内体制構築・手順制定、FDAのPAIのER/ES・CSV対応支援に従事。2017年、現部署。社内ER/ES・CSV及びデータインテグリティ対応の推進、並びに電子規制ガバナンス体制の維持対応を推進している。
2014年よりISPE 日本本部GAMP COP(GAMP Japan Forum)へ参加。第8期分科会では『試験室のCSV』分科会サブリーダ。2020年よりGAMP COP事務局長。
2017年、MBA(経営学修士)。
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iPS細胞を用いた創薬研究の最前線
慶應義塾大学
医学部生理学教室 教授 岡野 栄之 |
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慶大生理学教室の研究グループは、慶大整形外科教室の中村教授・戸山名誉教授のグループとこれまで脊髄損傷に対するヒトiPS細胞由来神経幹駆細胞移植治療の研究を行なってきた。古くより、脊髄損傷により失われた神経系細胞は再生しないとされてきたが、その失われた細胞を補填する画期的な手段として再生医療には大きな注目と期待が集まって来ている。
慶應義塾大学医学部卒業。医学博士
慶應義塾大学医学部助手、大阪大学蛋白質研究所助手、米国ジョンズホプキンス大学医学部研究員、東京大学医科学研究所助手、筑波大学基礎医学系教授、大阪大学医学部教授を経て2001年より慶應義塾大学医学部教授(現職)。
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【最新】 再生医療の規制対応・レギュレーション対応について
(公財)神戸医療産業都市推進機構
細胞療法研究開発センター センター長 川真田 伸 |
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神戸医療産業都市推進機構(FBRI)は、ノバルティス社からCAR T製剤の技術移管を受け、治験製造を2019年、商用製造を2020年11月から開始した。その間PIC/GMPによる文書体系を整備し、血液採取施設のGMP要件整備を輸血細胞治療学会と協業しながら行った。今後細胞製造業の更なる国際化が進むと考えられる。
京都大学から医学病理系(血液内科)博士号の学位を取得、1998年からNovartis社の幹細胞研究所Systemix 及びスタンフォード大学医学部の博士研究員として、ヒト白血病マウスモデルの開発とそのモデルを用いた遺伝子細胞治療開発に従事。その後2002年(公財)先端医療振興財団[現在の(公財)神戸医療産業都市推進機構:FBRI]に移り、幹細胞分化モデルの研究、治療用細胞の安全性評価、治療用細胞の開発と製造に従事。2015年に細胞療法開発センター長に就任、現在に至る。細胞療法開発センターではNovartis 社のCAR T製剤の製造移転の後、治験製造(2019年)及び商用製造(2020年から)を行っている。また当センターでは細胞製造業を産業として成立させるため自動細胞製造Systemの開発とPharma4.0を目指した細胞製造における管理ソフトの研究開発を行っている。
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エクソソーム x 再生医療がもたらすイノベーション
東京医科大学
医学総合研究所 分子細胞治療研究部門 教授 落谷 孝広 |
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肝臓の再生医療も、細胞治療からエクソソームを中心とするセルフリーセラピーにその研究の主体が移りつつある。本講演では、我々が開発した低分子化合によるリプログラミング技術から生まれたヒト肝臓前駆細胞のエクソソームによる新たな肝臓疾患に対する治療戦略を紹介する。
2010年から国立がん研究センター研究所・分野長を経て2018年から東京医科大学・医学総合研究所・教授(現職)。日本癌学会評議員、日本細胞外小胞学会の理事長、ISEV 役員など。
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再生・細胞医薬のCDMO事業とは
S-RACMO(株) 代表取締役社長 土田 敦之 |
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S-RACMOは再生・細胞医薬分野の製法開発・製造を受託するCDMOとして、2020年9月に住友化学と大日本住友製薬が設立した合弁会社である。本講演では、S-RACMO設立の背景や現状の取り組みなどについて紹介する。
1993年京都大学大学院農学研究科(農芸化学専攻)修了。同年、住友製薬(現大日本住友製薬)に入社。研究所にてバイオ医薬品の製法開発、内分泌系薬剤の創薬研究に従事し、農学博士(京都大学)、医学博士(東京大学)取得。2011年より本社にて事業戦略・事業開発を担当し、再生・細胞医薬事業推進室長、研究企画推進部長を経て、2020年S-RACMO設立と共に代表取締役社長就任。現在に至る。
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次世代のゲノム編集治療実現に向けて
京都大学iPS細胞研究所
臨床応用研究部門 講師 堀田 秋津 |
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ゲノム配列を狙って改編可能なゲノム編集技術の進歩により、再生医療にも大きな変革が訪れている。免疫拒絶を低減することで、これまで不可能と思われていた細胞製剤の既製品化への道が開きつつあり、最新のゲノム編集研究動向について紹介する。
2006年3月に名古屋大学工学研究科で遺伝子工学の学位を取得後、カナダのトロント小児病院にて博士研究員としてES/iPS細胞とウイルスベクター研究に4年間従事する。2010年3月より京都大学iPS細胞研究所で主任研究員として研究室を主催し、iPS細胞とゲノム編集技術を組み合わせた遺伝子治療法開発に取り組む。2016年4月からは武田薬品工業との産学連携プロジェクトT-CiRAにも参画し、筋ジストロフィーに対するゲノム編集療法開発を目指している。
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iPS創薬の実現・加速に向けた最新の取り組み
武田薬品工業(株)
湘南ヘルスイノベーションパーク ジェネラルマネジャー/ (一社)アイディーフォー
代表理事
藤本 利夫
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湘南ヘルスイノベーションパークは創薬を活性化する基盤づくりを進めている。その取り組みの一つとして、疾患iPS細胞の提供プラットフォームを構築しており、その実証試験の内容を紹介する。
1994年 京都大学 医学部卒 医師、2009年 神戸大学大学院 経営学修士MBA
京都大学 呼吸器外科およびその関連病院を経て、ドイツ ルアードランドクニック、フライブルグ大学 胸部外科 助手、米国メイヨークリニック 一般胸部外科 臨床フェロー、2005年 静岡市立病院呼吸器外科の医長として勤務。06-17年 日本イーライリリー(株)にて研究開発本部長執行役員、研究開発本部担当、副社長を歴任。17年12月、武田薬品工業(株) 湘南ヘルスイノベーションパークのジェネラルマネジャーに着任、21年1月より同社GCA グローバルパブリックアフェアーズ ヘッドを兼務
20年8月、(一社)アイディーフォーを代表理事として設立
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