コクヨは1905年に創業した、文具やオフィス家具を手がける老舗メーカー。
市場環境の変化が加速する中、製品を大量に生産・提供するだけでなく、新しい体験をデザインし、オフィス空間など「モノだけでないコトのニーズ」に対応する事業を発展させてきた。
その中でコクヨが大切にしてきたことは、顧客や社会の課題を自分たちの社内に取り込んで実験し、解決すること。
本講演では、昨年、コロナ禍でリニューアルした品川オフィス「THE CAMPUS」で行っている、体験デザインに関する様々な実験を、具体事例とともに紹介する。

広島大学工学部卒業後、1998年コクヨに入社。インテリアデザイナーやワークスタイルコンサルタントとして、国内外のさまざまな働く空間の構築を手掛ける。2018年、働き方改革タスクフォース長に就任。21年に竣工したコクヨの働き方の実験場「THE CAMPUS」では、プロジェクトリーダーを務めた。

新鮮なフルーツや野菜、高品質のエッセンシャルオイルを使ったフレッシュハンドメイドコスメブランド「LUSH」。商品開発から製造、販売まで自社でサプライチェーンを保有するLUSHが「ラッシュの信念」に掲げているお客様との約束をどのように守り続けているのか。また、どんな失敗と学びを繰り返してきたのか。2021年にソーシャルメディアからサインアウトして気づいたこと、これからのブランド体験について今私たちが考えていることをお話しします。

神奈川県横浜市生まれ。学生時代をカリフォルニア・ベイエリアで過ごし、プランナーの仕事を経て、2014年ラッシュジャパン合同会社に入社。化粧品のための動物実験反対、LGBTQ+の権利擁護、再生可能エネルギーの普及など、エシカルキャンペーンを担当後、採用プロジェクト、ブランドブックやデジタルコンテンツの企画制作など、幅広くブランドストーリーを伝える施策をリード。現在ではブランドコミュニケーションの戦略設計をしながら、LUSHにとっての最大のメディアであるショップがある全国各地でのコミュニティづくりに勤しむ。

2015年度に10億円規模だった自社ECの売上が、今期2021年度に10倍以上への成長見込みとなった。
その大きなポイントは、全国約1,000店舗の店舗スタッフをリアルの枠から解放し、お客様との接点をEC／SNSにも拡張し、共感と繋がりを増幅したことにある。
その変革を推進してきた責任者が、考え方のエッセンスや実際の難所とその克服方法を語る。

大学卒業後、大手アパレル企業に入社、婦人服の営業にはじまりVMD（ビジュアルマーチャンダイジング）やMD、ブランド責任者を経験。
2009年 ハースト婦人画報社に入社。メディアコマースサイト「ELLE SHOP」の立ち上げとMDとマーケティング責任者として事業の成長に注力。
2014年 パルに入社。現在は、EC、WEBシステム、プロモーション、SNS、CRM、DBマネジメントなどを管掌。

毎日の暮らしに「心地のよい刺激」を与える、spice of a dayをメッセージとし飲食と雑貨の複合事業を40年続けてきたブランド。約10年マーケティング責任者としてブランド運営をしてきた現商品開発責任者が、ブランド価値向上をベースにした周年事業と、SDGsプロジェクト、現在推進中のリブランド戦略について語る。

大学卒業後、株式会社丸井に入社。販売、VMD、商品企画等を経る。株式会社サザビーリーグ入社後、2001年よりAftenoon Teaに携わり、公式サイトのローンチ、自社ECや顧客関係づくりに参画。マーケティング責任者となり、ブランド運営、販促宣伝、デジタルコミュニケ―ション戦略に従事。2020年より、雑貨事業の商品ディレクション、開発及びマーケティングを統括。

BEAMS JAPANは日本の良さや面白さを世界へ発信するプロジェクト。
新宿、渋谷、京都の3店舗を拠点に、日本の技術が光るプロダクト、伝統に裏付けされた各地の名品、モダンカルチャーやアートに加え、こだわりの日本ブランドやオリジナルウエアなどファッションアイテムも集積し、日本のヒト・モノ・コトの魅力を国内外に発信。
多種多様な文化や人々の魅力を国内外に広く伝える為には「方法」が大切と考え、自治体や地域に入り込んで特性を学び、各地を牽引する企業と頭をひねり、様々なアウトプットを実施。本プロジェクトを牽引してきたリーダーが、事業構想や具体事例を語る。

2000年ビームス入社。ショップスタッフを経て、アウトレット事業やB:MING LIFE STOREなどの立ち上げに従事し、2015年よりBEAMS JAPANプロジェクトリーダー。立ち上げから現在まで、日本の魅力的なモノ・コト・ヒトを国内外に発信する数々の企画を主導する。
運動会、ギネス世界記録チャレンジなど社内企画では実行委員長として、インナーブランディング活動にも情熱を注ぎ、5度にわたって社長賞を受賞。

1969年からいち早く北欧を中心としたヨーロッパ家具の輸入販売を始め、以降50年に渡り、インテリアを通じて日本のライフスタイルの質的向上に影響を及ぼしてきたアクタス。
「ファン」以上の「味方」と呼べる多くの顧客と社員に支えられているアクタスは、コロナウイルスの感染拡大による2ヵ月間の全店休業があった2020年も営業利益を伸ばしている。
ブランディングとマーケティング全域を担当してきた講師が、人々の感情を動かし、「売り込まなくてもいい状況」を作ってきた数々の実例を公開します。

1961年京都市生まれ。同志社大学法学部卒業後、1984年（株）アクタス入社。2006年にマーケティング部門および商品開発部門の部長を兼任後、2008年6月執行役員、2016年2月取締役兼マーケティング本部長、2020年2月から現職。現職ではアクタス全社のブランディングとマーケティングを担当。

企業やブランドが顧客と関係を築く上で大切な「ブランディング」。スマイルズではブランドそのものに「人格（パーソナリティ）」を持たせ、それに沿いながら、顧客とのコミュニケーションを構築。圧倒的な支持を集める「Soup Stock Tokyo」はその一例で、「らしさ」を纏いながら緻密なコミュニケーションを積み重ねた先に、着実にファンを獲得してきた。本講演では、入場料のある本屋「文喫」や、「PASS THE BATON MARKET」など、数々の事業のプロデュースや実践を手掛ける野崎亙が、「らしさ」を醸成するブランディング戦略とその具体例を語る。

京都大学工学部卒。東京大学大学院卒。新卒で（株）イデー入社。新店舗の立上げから新規事業の企画を経験。2003年、（株）アクシス入社。デザインコンサルティングという手法で大手メーカー企業などのビジネスプロデュースや経営コンサルティングに従事。2011年、スマイルズ入社。全ての事業のブランディングやクリエイティブの統括に加え、さらに、入場料のある本屋「文喫」など外部案件のコンサルティング、プロデュースを手掛ける。n=1の事業開発やブランディングを得意とする。著書に「自分が欲しいものだけ創る！スープストックトーキョーを生んだ『直感と共感』のスマイルズ流マーケティング」（日経BP）。

生活者のライフスタイルは、SNSなどの情報メディアの影響や、コロナ禍における行動変容を受けて、これまで以上にこだわりを持った価値観や世界観を大切にして“深化”し続けている。これまで「ニッチ」と括られていた領域も、この“深化”に着目することで、さらに大きなビジネスチャンスとなる。本講演では、丸善ジュンク堂書店での雑貨の新提案と、絵本の世界を本と雑貨を融合して表現した新業態「EHONS」での事例を中心に、”深化”するライフスタイルへの取り組みを紹介する。

野村 育弘氏：
取締役 兼 丸善CHIホールディングス（株）執行役員経営企画部長
1991年丸善株式会社入社後、国内・海外店舗の出店開発業務のほか、店舗事業戦略立案、経営管理業務等に従事。2008年同社執行役員経営企画室長、全社事業戦略推進を統括。2011年持株会社設立に伴い転籍、2017年株式会社丸善ジュンク堂書店取締役就任、新規事業開発および管理系部門を管掌。

篠田 晃典氏：
丸善・丸の内本店店長 兼 店舗新業態開発統括
2003年丸善株式会社入社後、売場長などを経て2011年日本橋店店長、2018年丸の内本店長（現任）と旗艦店店長を歴任。その間、洋品事業再構築や、著者と読者を繋ぐBOOKイベント「日本橋BOOKCON」など、商品ジャンルを越えたイベントや商品の企画開発を多数主導。2019年東京2020オフィシャルショップ（全国10店舗）、2021年「EHONS TOKYO」を立ち上げ、店舗における新業態開発を統括する。

「くらしの『あたらしい幸せ』を発明する」をビジョンに掲げるＪ．フロントリテイリンググループの中核である百貨店事業。全国に15店舗を展開。
百貨店を“人”を介したオンラインとオフラインのメディアと位置づけ、リアル✕デジタルを推進中。昨年10月に大丸東京店にオープンした“売らない店”である「明日見世」は、D2Cモデルの先駆けとして話題に。これからの百貨店に求められる存在意義とは？EC全盛期に提供できるリアル店舗の価値とは？新時代の百貨店の真価を語る！

昭和58年４月
株式会社大丸入社
平成14年３月
同社 梅田店食品部長
同　18年２月
同社 梅田店販売部長
同　19年９月
株式会社松坂屋 名古屋店食品部長
同　21年９月
株式会社大丸 神戸店食品部長
同　22年３月
株式会社大丸松坂屋百貨店 大丸神戸店営業推進部長
同　24年１月
株式会社下関大丸 代表取締役社長
同　25年１月
株式会社大丸松坂屋百貨店 松坂屋上野店長
同　26年１月
同社 大丸東京店長
同　26年５月
同社 執行役員
同社 大丸東京店長事務管掌
同　28年７月
同社 大丸大阪・心斎橋店長事務管掌
兼心斎橋新店計画室長事務管掌
令和元年10月
同社 大丸大阪・心斎橋店長事務管掌
同　３年１月
同社 社長特命事項担当事務管掌
同　３年３月
同社 経営戦略統括部長事務管掌
同　３年５月
同社 常務執行役員（現任）
経営戦略統括部長兼リスク管理担当事務管掌（現任）